Tokina AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8は星空撮影の高コスパレンズ!使用レビューと作例を紹介
この間、言われました。
「変わったレンズ使ってるんですね…!!」
そう、何を隠そう僕の持っている広角レンズは、
「Tokina AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8 (IF) 」
ただ一つです!!
「何それ?」と聞いたこともない方も多いと思いますが、隠れた銘品なんです。
愛用しすぎて、もう6年使い続けています。
APS-C対応ですがフルサイズでも使えますし、
- 最大11mmという超広角
- F2.8と明るい
- 解像度もシャープな写り
- 同スペックの他のレンズと比べてなにより安い
これから星空も撮りたい!という星空初心者の最初の1本として、一押しのレンズです。
僕が6年愛用している理由・好きなところ
買ってからずっと使い続けていて、数あるレンズの中でもお気に入りの1本になります。
なんでそんなに使ってるんだろう?と考えてみると、
超シンプルな答えに行きつきました。
画角広すぎて超楽しいの一言に尽きる
なによりも、11mmの広さがすごすぎっ!!!
これだけで持って行く理由になります。
もう、ズーム側の16mmでは物足りない。
11mmだからこそできる自然の美しさ、雄大さ、スケールの大きさを表す力がすごいです。
天の川を捉えると、空の果てにある無数の星々が迫力満点に写ります。
景色を写すのがもっと楽しくなる、そんなレンズです。
実は接写も得意で30cmまで寄れる
F2.8の大口径レンズにも関わらず、最短撮影距離は30cm。
スマホを見ている時の距離ぐらいで、ピントが合わせられます。
なので、被写体に寄って背景をどどーんと写すような写真も得意です。
AFとMFの切り替えがスマート
AFとMFの切り替えは、「ワンタッチフォーカスクラッチ」という独自の機構で行います。
方法はとても簡単で、ピントリングを手前側へスライドさせるだけです。
これがとても使いやすいです。
横に切り替えツマミがついているタイプのレンズのように手で探したりする手間もなく、レンズを持って引くだけなのでめちゃ楽。
超地味なポイントですけどね笑
今では大きいフォーカス音すらも心地よく思える
このレンズ、フォーカス音が大きいです。
「The 機械」な音を奏でます。
静寂な場で「シュウィーウィ」とか鳴るのはちょっと憚られますが、外だと全然気にならない程度の大きさです。
むしろ夜に一人で撮っている時は、鳴っててくれる方が寂しさが紛れます。
僕はそういうちょっと抜けてるところも気に入ってます笑
ちょっとマイナスなポイント
ここからは場面や状況によってはちょっとマイナスだなぁーと思った点を紹介していきます!
逆光でフレア、ゴーストがでることもある(絶対ではない)
このレンズで太陽などの光源をガッツリ入れると、フレアやゴーストが出ることがあります。
ですが、絶対でるというわけでもないです。
先ほどの日の出では出てませんでしたが、さらに太陽が昇って来た時には出ます。
フレアやゴーストがある写真を好む方であれば、問題ありません。
あえて出すのも1つの表現です。
下の写真は「Pentax Super-Takumar 55mm F1.8」でゴースト、フレアを出して撮った写真。
フォーカスが若干甘い時がある
Tokina 11-16mm「シュウィー、シュシュ」ピタッ
僕「おっ、いけたか」バシャ
ピントが微妙に合ってない写真。
僕「???」
引用:ウルトラマンSTORY0
こんなことがたまにあります笑
基本的にはちゃんと合ってくれるので、いつも甘いわけじゃないです。
ファインダーや画面を見て甘いなと思ったら、やり直してあげると合います。
登山などで荷物を軽量化したい時は重さが気になる
重さは550gとなかなかに重たいです。
僕は登山も趣味なのですが、山を歩くときは正直持って行くか悩むレベルで重いです…。
他のレンズと比べてみても…
他のレンズと重さを比較!
- Tokina AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8 550 g
- AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED 970 g
- NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S 650 g
- タムロン 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD ソニーEマウント用 335 g
- SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM 1150 g
なんと、意外と軽かったです…!!(調べて僕が一番びっくりしました)
まぁ、でも普通のレンズと比べたら大口径で重たいのは間違いありません。
超広角の中ではかなり軽い方になるみたいです。
ちなみにマイナス点のどれも、星空撮影には関係ない
星空撮影だけに目的を絞った場合、今まで挙げたマイナス点が気になることはありませんでした。
- フレア、ゴーストは街灯や月を思いっきり入れない限りでない
- 基本MFで撮るため、ピントは調整できる
- カメラは三脚に載せるため重くても大丈夫
まさに、星空撮影に適してしまったレンズと言えます笑
星空撮影の作例
天の川
このレンズはやっぱり天の川が映えます!
冬のダイヤモンド
冬の代表的な星の並びである「冬のダイヤモンド」も全部すっぽり収まります。
同じ画角の他のレンズと価格を比較してみた
やはり気になるのはお値段だと思います…!
レンズめっちゃ高いですもんね。
1本1本やはり大事に選んでいかないと、買ってから後悔はしたくありません。
僕がおすすめする、トキナー11-16mmのお値段に対する性能のコスパの良さは保証します!
しかし、他のと比べてこそ、その良さが分かると思いまして比較してみました。
レンズ | 価格 |
---|---|
Tokina AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8 | 60,400円 |
Tokina atx-i 11-16mm F2.8 CF(上記の新モデル) | 56,182円 |
Tokina AT-X 11-20 F2.8 PRO DX 11-20mm F2.8 | 96,020円 |
Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED | 192,550円 |
Nikon NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S | 280,000円 |
SONY FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GM | 312,448円 |
タムロン 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD ソニーEマウント用 | 75,800円 |
SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | 149,800円 |
SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN ソニーEマウント用 | 140,230円 |
もちろん、それぞれ性能の違いはあります…!
高いレンズには値段が張るだけの理由がちゃんとあります。
しかし、画角と価格だけを見るとトキナーはコストパフォーマンスが圧倒的に高いです。
純正の12-24や14-24は「神レンズ」とも呼ばれるくらいの最高級のレンズですが、初めて買う超広角と考えるとちょっとお財布に優しくないですよね…。
これからガッツリやるぜ!という方は、始めから神レンズを選ぶのが良いでしょう。
そうでなく、「超広角の世界をまずは味わってみたい」という方はトキナー、おすすめです!
Tokina AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8はポテンシャルのあるドジっ子
僕が6年使ってきた率直な感想は、
「ポテンシャルのあるドジっ子」
です笑
暗くて、MFでピントを合わせる星空撮影においては、十二分の働きをしてくれます。
ただ、お昼になるとたまーに、
「あっ、ピントずれちゃった…」
「フレア、ゴースト入れちゃった…」
とドジを踏むので、ちゃんと写真を確認したり、何枚か同じ構図で撮っておくと後で見返した時も安心です。
ハイスペックなのは間違いないので、超広角レンズ入門にいかがでしょうか!
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