天体用CMOSカメラとは?選び方やメリット・デメリットも紹介します!

天体写真は一眼レフカメラでも十分綺麗に撮れます。

しかし、宇宙はものすごく広いため、小さい星雲・銀河や惑星を撮ろうと思うと、一眼レフカメラではセンサーサイズが大きすぎて天体が小さく写ってしまい、なにかよく分からないことがあります。

小さく映ったM27 亜鈴状星雲 (Nikon Z6使用)

もちろん、望遠鏡のサイズを大きくすればその分大きく写りますが…お財布にも優しくありません。

そこで注目したいのが、天体用CMOSカメラです!!

CMOSカメラはセンサーサイズがかなり小さいものが数万円から手に入り、小さくて分かりにくい星雲・惑星も大きく写すことができます。

CMOSカメラを使うとより精細な天体写真が撮れる(ZWO ASI678MC使用)

今回は天体写真の可能性を広げてくれる、CMOSカメラについてご紹介します!


天体用CMOSカメラとは?

CMOSカメラとは、写真を写すためのイメージセンサーにComplementary Metal Oxide Semiconductor = 相補性金属酸化膜半導体を使用しているカメラのことです。

そんな意味の分からない話はここまでにして、簡単に言うと今の一眼レフによく使われているセンサーです。

NikonのZシリーズも、CanonのMシリーズも、SONYのα7シリーズもCMOSセンサーが使われています。

じゃあ、全部CMOSカメラじゃん。と思った方、

その通りです!笑

全部CMOSカメラですが、天体用に特化したCMOSカメラがあるんです。

それが、こんなやつです。

ZWO社のASI678MC

これがカメラの本体で、一眼レフと同じようにレンズに接続して使います。

望遠鏡に接続する場合、アイピースをつけているところに直接付けられます。

一眼レフカメラと比べてとても小さいです。

Nikon Z6と比べてもレンズ以下の大きさしかない

重さも軽く、Nikon Z6本体が675gに対し、ASI678MCは126gしかありません

余計な機能が何もなく、ただ写すことに特化しています。

そのため、天体用CMOSカメラで撮影する場合はコードを取り付けてPCのUSBポートに接続し、PCから操作をして撮影します。


天体用CMOSカメラのメリット

両方のカメラを使ってみた私が、天体用CMOSカメラのメリットを紹介します。

メリット

  1. 高倍率で星雲・銀河の解像度の高い写真が撮れる
  2. PCで確認しながら撮れるので、見やすい
  3. アイピース部に付けれるため、アダプターが必要ない


高倍率で星雲・銀河の解像度の高い写真が撮れる

天体用CMOSカメラを買った時の1番の感動は、「めっちゃ綺麗に撮れる!!!」でした。

フルサイズ一眼レフと購入したASI678MCのセンサーサイズの大きさはこんなに違います(実寸でなく比で表しています)。


センサーが小さい分、写る範囲も狭いのですがその代わり大きく写すことができます。

単純に倍率が大きくなると思ってください。

小さい星雲・銀河が大きく写るので、淡い部分までしっかりと表現できます。


PCで確認しながら撮れるので、見やすい

天体用CMOSカメラでは、PCで画像を確認しながら撮影します。

一眼レフカメラの小さい画面より圧倒的に見やすいです。

また、一眼レフを望遠鏡に取り付けると、角度によっては画面がすごく見づらかったので、PCで遠隔で見れるのは便利でした。


みんなと一緒に見れるため、星空案内などにも使えます。


アイピース部に付けれるため、アダプターが必要ない

一眼レフを取り付ける場合、望遠鏡と繋ぐTリングなどのアダプターが必要です。

NikonのZマウントやSONYのEマウントなど、メーカーによって別のTリングを買わないといけないが面倒でした。

天体用CMOSカメラだとアイピースと同じ規格の付属品が付いているので、追加で購入する必要がありません。

PCからの電源で動くので、バッテリーも要らず、撮影データもPCに入れれます。


天体用CMOSカメラのデメリット

良い面がある一方で、「あ、だるいな」と感じたデメリットについても紹介します。

デメリット

  1. PCの電源を確保しないといけない
  2. コードが導入の邪魔になる


PCの電源を確保しないといけない

天体用CMOSカメラはPCと接続して行うので、PCの充電=カメラの使用可能時間です。

バッテリー容量が少ないPCだとすぐに使えなくなるため、このような外部電源を確保しないといけません。

できるだけバッテリーの持ちが良いPCを使うと良いでしょう。

中古整備品のレッツノートが安価かつ軽量で充電も5時間程度持ったので、オススメです!


コードが導入の邪魔になる

天体用CMOSカメラとPCを繋ぐコードが邪魔に感じることがありました。

赤道儀で望遠鏡を自動導入する時に回転する場所によってはコードを引っ張ってしまい、パソコンが持っていかれました笑

天体を導入する度にコードを気遣わないといけないのが少し面倒です。


天体用CMOSカメラの選び方

天体用CMOSカメラを導入するにあたり、僕が選んだ方法を紹介します!

天体用CMOSカメラの選び方

  1. 持っているレンズと撮りたい被写体から選ぶ
  2. 天体撮影に対する本気度で選ぶ


持っているレンズと撮りたい被写体から選ぶ

被写体までの倍率は、

レンズ焦点距離とイメージセンサーの大きさ

で決まります。

例えば、オリオン大星雲を画面いっぱいに写そうと思うと、フルサイズ換算で焦点距離1000mm程度のレンズが必要になります。

つまり、

フルサイズだと1000mmの望遠鏡(Kenko NEW Sky Explorer SE200N CRなど)
APS-Cだと625mmの望遠鏡(Vixen SD81SIIなど)

を合わせればオリオン大星雲が画面に大きく写せます。

このように、撮りたい被写体がバッチリ撮れるカメラを選びましょう!


ちなみに、僕の場合はメシエ天体を撮りたかったので、大体カバーできる3000mmを目標としました。

レンズはSD81S(625mm)を使っているため、フルサイズ換算3000mmとなると約5倍小さいセンサーを持つカメラを選ぶとちょうど良く拡大できます。

そこで、ZWOのASI678MC(約5.1倍)にしました。


天体撮影に対する本気度で選ぶ

天体用CMOSカメラもピンキリで、センサーサイズが小さく安いものは数万円からありますが、フルサイズだと50万円を超えるものもあります。

やっぱり、小さい望遠鏡に小さいセンサーで倍率を出すよりも、大口径の望遠鏡にでっかいセンサーのカメラを付ける方が写真撮影には適しているので、どれだけ本気で天体撮影をしたいかで選ぶのもアリだと思います。

結局、続けるなら最初から良いものを買った方がお得なので!


また、CMOSカメラには非冷却タイプと冷却タイプがあり、冷却タイプの方がノイズを減らせて綺麗に撮れます。

もちろん冷却できる方がお高いです。

そんな機能の面でも写真のクオリティが変わるため、選び方の1つのポイントになります。


天体用CMOSカメラで表現の幅を広げよう!

天体用CMOSカメラを使うと、これまで一眼レフでは撮れなかった写真が撮れるようになります。

天文の趣味は一生続けても飽きない楽しさと奥深さがあるので、ぜひ導入を検討してみてください!

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