星空・天体撮影に特化した一眼レフカメラ!専用機で美しい星を撮ろう。
これから星が撮りたい!天体撮影がしたい!
でも、星を撮るには一体どんなカメラがいいのでしょうか。
もちろん、普通の一眼レフカメラやミラーレスでも星空は十分撮れます。
ですが、本格的に綺麗に撮ろうと思うと、カメラ以外の機材がたくさん必要になり、お金も荷物もかさみます。
今回は、星空や天体撮影を楽しみたい方へ向けて、「星空・天体撮影に特化した一眼レフカメラ」をご紹介します!
憧れの星空をバッチリ撮ってやりましょう!
星空・天体撮影に特化したおすすめの一眼レフカメラ
一言に星空・天体撮影用のカメラと言っても色々あります。
- 星雲の淡い光をしっかり写せるカメラ
- 星空の細部まで描写できる高画素数のカメラ
- 星の動きを追尾してより美しく写せるカメラ
メーカー毎に特徴があるので、あなた好みのカメラを選びましょう!
星雲の淡い光をしっかり写せるカメラ
星雲は普通のカメラではなかなか綺麗に写せないのですが、専用のカメラを使うことでこんな写真が撮れます!
Nikon D810A:Hα感度4倍のフルサイズ
特徴
- Hα透過率が天体観測用でないカメラ(D810)と比べて4倍透過するので、星雲の淡い光がより綺麗に写せる
- 900秒までの長時間露光が可能
- ライブビューがシャッタースピード30秒設定時相当で表示できるため、暗い星にもピントが合わせられる
- ライブビューの拡大倍率は最大23倍
Nikon D810Aは天体撮影用の高感度フルサイズ一眼レフカメラです。
普通の一眼レフと比べて、Hαと呼ばれる赤い光の波長をたくさん取り込めます。
それにより、星雲の色をハッキリと写せます。
今では中古以外ではなかなか手に入らないカメラなので、レア度高めです。
Nikonさん新しいのください!!(切望)
Canon EOS Ra:Hα感度4倍のフルサイズミラーレス
Canon公式より引用
特徴
- Hα透過率が天体観測用でないカメラ(EOS R)と比べて4倍透過するので、星雲の淡い光がより綺麗に写せる
- バリアングルなため、どんな角度からでも画面が見れて操作しやすい
- フルサイズカメラなのに660gと軽量
- ライブビューの拡大倍率は最大30倍
EOS Rをベースとしていて、RaはHα感度がRと比べて4倍になっています。
通常撮影においては赤みが強くなるので、天体専用機として運用するカメラとなります。
液晶画面が電子ビューファインダー(EVF)なため、肉眼より明るくして構図が確認でき、星にピントを合わせやすいです。
また、バリアングルで操作しやすく、4Kタイムラプス動画も撮れるため、写真にも動画にも対応できます。
ただ、これも2021年に生産終了しているためレア度の高いカメラです。
SONY α7 Ⅳ:豊富なレンズラインナップ
SONY公式より引用
特徴
- 有効約3300万画素の高画質カメラ
- バリアングルなため、どんな角度からでも画面が見れて操作しやすい
- RAWでのバルブ撮影でも14bitの分解能がある
- ライブビューの拡大倍率は最大30倍
SONYカメラの利点はレンズラインナップの豊富さだと考えています。
- 純正Eマウント 68本(SONY)
- 純正Zマウント 35本(Nikon)
- 純正RFマウント 35本(Canon)
星景写真を撮るなら色んなレンジのレンズが欲しくなってきます。
NikonのZシリーズもちょっとずつ出てきていますが、サードパーティのレンズがあまりないので選択肢が少ないです。
その分、SONYはサードパーティにも恵まれています。
SONYの中でもα7Ⅳは、RAWでのバルブ撮影の時も14bitの分解能を持っている数少ないカメラです(あとはα7RⅤのみ:2023年現在)。
分解能がバルブ撮影でも落ちないため、ノイズ処理や黒つぶれ・白飛びが起きにくくなっています。
PENTAX(ペンタックス):アストロレーサーによる高コスパ星空撮影
星空撮影ならPENTAXも見逃せません。
PENTAX独自のGPSユニット「アストロレーサー」をカメラに付けることで、簡易赤道儀となって星を追尾撮影できます。
それにより、長時間撮影でも星が線のように流れることなく、綺麗に写せます。
PENTAX K-1 Mark II:フレキシブルチルト式液晶モニター
リコー公式より引用
特徴
- 有効画素数3640万を誇る高画質フルサイズ一眼レフカメラ
- 最大ISO819200と超高感度に対応
- アクセラレーターユニットにより高感度でのノイズ低減が可能に
- 簡易赤道儀となるアストロレーサーが装着可能
PENTAXのフラグシップモデルK-1 MarkⅡは、最大ISO819200の超高感度に対応している一眼レフカメラです。
ISO感度に余裕がある分、ISO6400などで撮影してもノイズがあまり気にならない実用的な写真が撮れます。
また、アクセラレーターユニットによるノイズ低減機能や、アストロレーサーによる追尾撮影もできるので、星景写真の撮影にぴったりのカメラです。
PENTAX KF:バリアングル式液晶モニター
リコー公式より引用
特徴
- 防塵・防滴・耐寒温度-10度のタフなカメラ
- 天体撮影に便利なバリアングル式液晶モニター
- アウトドア時の使用を考えて手袋でも操作しやすいボタン設計と配置
- 簡易赤道儀となるアストロレーサーが装着可能
PENTAXより2022年11月に発売されたAPS-Cサイズの一眼レフカメラです。K-70の後継機の立ち位置になります。
アウトドアで気軽に持ち出せるように小型軽量で、防塵防滴などの自然に対する耐性も持っている強いカメラです。
星を見に行く時は山奥に行くことも多いので、凍えるぐらい寒い環境で撮影することもしばしばあります。
PENTAX KFでは、手袋を装着しても操作しやすいボタン設計になっており、さらに-10度でも問題なく動作します。
インターバル合成を使うと、編集しなくても星の流し写真が撮れるのも魅力です。
カメラと同じくらい大事になるのがレンズ
天体撮影に適したカメラを使ったとしても、適当なレンズを使ってしまうとカメラの魅力を最大限に活かすことはできません。
そこで、星を撮影する上でこれだけは外せないという条件を紹介します。
F2.8以下のレンズを選ぶ
星の光は淡いので、カメラを使って長時間撮影しなければ綺麗に写りません。
しかし、長時間となると星が流れる(ブレる)可能性が高くなるため、できるだけ短く・綺麗に撮りたいですよね。
短く綺麗に撮るためには、明るいレンズ(F値が小さい)を使うのが一番手っ取り早い方法です!
具体的にはF2.8以下のレンズを使いましょう。
単焦点が安くてコスパがいい
F2.8以下でズームレンズとなると結構な金額になります。
ズームレンズの方が便利ですが、最初はお試しで安いレンズが欲しいという方は、単焦点レンズがおすすめです。
焦点が1つしかない分、明るいレンズが比較的安価で売られています。
重さも軽くなるので普段使いにもピッタリです。
いくつかおすすめのレンズをご紹介します!
Nikon NIKKOR Z 28mm f/2.8
僕が今一番使っているレンズです。
160gとすごく軽くて、28mmと広角なので天の川もしっかり写せます!
Canon RF16mm F2.8 STM
Canonではさらに広角な16mmがあります。
16mmもあれば大自然を本当に広く撮れますし、夏の大三角のみならず冬のダイヤモンドも狙えそうです。
SONY E 11 mm F1.8
SONYでは11mm(フルサイズ換算16.5mm), f/1.8という、もう星のために生み出されたんじゃないかというレンズがあります。
f/1.8では、f/2.8より2倍以上明るく撮れるので、同じ明るさの写真を撮るのにかかる時間が圧倒的に短くなります。
11mmで重さも181g…凄すぎです。
PENTAX HD PENTAX-FA 50mmF1.4
人の視野に近い50mmのレンズです。
普段街中でのスナップ写真で使いやすい焦点距離ですが、星空に向けると広角とは違った見応えのある写真が撮れます。
以下の記事もぜひ参考にしてください!
星空に特化したカメラを使って、手軽に天体撮影を楽しもう
星空に特化したカメラを使うと、天体写真に対するハードルが一気に下がります。
その分、星の楽しさも味わいやすくなるので、天体写真に取り組みたいという方は検討してみてください!