星空撮影に使う三脚のおすすめ!初心者はブレずに安定するものを選ぼう
いざ三脚を買おうと思っても、色んなメーカーから様々な種類が出ていますので、どんなものを買えばいいのかか迷ってしまいますよね。
用途によっておすすめは変わるのですが、今回は天体撮影で使う三脚にフォーカスを当てて、おすすめの選び方をご紹介します!
三脚の役割
三脚の役割とは、写真をブレずに撮影することです。
特に星を撮影するときには、シャッターを長時間開けたままにするので、その間に少しでも動いてしまうとブレブレの写真になってしまいます。
そこで、持ち運びに特化した軽量・コンパクトの三脚とは違った、安定感のある三脚が必要となるのです。
三脚の選び方
三脚を選ぶときに見るべきポイントは「素材」「重さ」「パイプ径」「段数」です。
一つ注意したいのが、三脚にどれくらいの重さの機材を乗せられるかを示した「耐荷重」というスペックがあるのですが、これはメーカーによって測定方法が異なっています。
耐荷重がぎりぎりの三脚を買ってしまうと安定性が損なわれてしまう可能性がありますので、乗せる機材の2倍以上は耐荷重があるものがおすすめです。
乗せる機材によって適した三脚は違いますが、今回は星の撮影で一般的な、フルサイズ一眼+広角レンズ(1.5㎏~2㎏前後)を乗せることを想定して紹介します。
素材
三脚の素材は基本として、アルミとカーボンの2種類です。
カーボンはアルミと比較して軽くて丈夫であるため、最近はカーボンが主流になってきましたが、アルミと比較して高価であるという難点があります。
もったまま歩き回るのであれば軽量なカーボンがおすすめですが、星の撮影において重さはデメリットではありません。
リーズナブルで安定感もありますので、あえてアルミ製を選ぶ価値はあると思います。
重さ
三脚選びで一番ネックになると言っても過言ではないのが重さだと思います。
重ければ重いほど安定感が増すのですが、その分運びにくくなってしまいます。
車で持ち運びできて、撮影場所が車を降りてすぐであればいいのですが、観測地は駐車場から少し山を登ったところ、なんてこともよくあります。
カメラなどの機材を抱えながら、5Kg以上あるような三脚を背負って運びたくないですよね。
私はそのバランスを考え、約2Kgの三脚を購入して3年ほど使用していますが、少し風が吹いた程度ではブレずに安定して撮影できています。
ただ、これ以上軽くなれば風に煽られる可能性がありますので、最低でも2Kg以上あれば安心だと言えます。
パイプ径
三脚選びの際に見落としがちなのがこのパイプ径です。
これは三脚の重さと似た要素ではあるのですが、パイプが太ければ太いほど三脚をしっかりと安定させることが出来ます。
細ければ20mm以下、太ければ40mm以上と幅広くありますが、最低限26mm~28mm程あれば、十分星空の撮影に使えます。
段数
段数とは、三脚の脚を収納することが出来る段数のことです。
基本が3段であり、多ければ6段ほどまで収納できる三脚もあります。
通常この段数が多ければ多いほど小さく収納することが出来ますので、持ち運びに便利になるという特徴があります。
しかし、段数が多いということは、内側に収納されるパイプが細くなるということを意味します。
先ほどご紹介したように、パイプ径は三脚を安定させる重要な要素なので、特別な理由がない限りは3段の三脚を選ぶ方が良いでしょう。
雲台の選び方
雲台とは、三脚とカメラをつなぐ間の機材で、三脚をカメラにつけたまま構図を変えるために使います。
三脚にもともとついている場合と別売りの場合がありますので、三脚を買う際には雲台がついているかを確認する必要がります。
3Way雲台
メーカーによって構造は違いますが、基本的にレバー(ネジ)が3つ付いており、それぞれ緩めることで垂直方向、水平方向、縦方向に動かすことが出来るという雲台です。
それぞれが独立しているので、一つの方向が決まれば固定し、他の方向を調整するという慎重な構図の決め方ができることが特徴です。
ですので、構図をじっくり決めたい風景写真などに向いていると言われています。
自由雲台(ボール雲台)
名前の通り、ネジ一つでボールを固定しているような雲台なので、そのネジさえ緩めてしまえば全方向自由に動かすことが出来ます。
直感的に動かすことが出来るので構図を素早く変えることができ、頻繁に撮る角度を変えるような撮影に向いていると言われています。
また、3Way雲台と比較してパーツが少ないので、コンパクトであるというメリットもあります。
3Way雲台か自由雲台か
ここまでの話を聞くと、3Way雲台の方が星空撮影には向いているのではないかと感じるかもしれませんが、正直言って好みの問題だと思います。
実際私は自由雲台を長らく使用していますが、不安定さや不便さを感じたことはありません。
方向ごとに固定してじっくり動かしたい場合は3Way雲台を、直感的にさっと構図を決めたい場合は自由雲台を選ぶと良いでしょう。
星空撮影で使うおすすめの三脚
コスパ重視!安定しながらもなるべく安い三脚
素材:アルミ 重さ:2.3Kg パイプ径:27mm 段数:3段 耐荷重:4Kg 雲台:3Way雲台
素材:アルミ 重さ:2.54Kg パイプ径:26mm 段数:3段 耐荷重:4Kg 雲台:3Way雲台
素材:アルミ 重さ:2.6Kg パイプ径:26mm 段数:3段 耐荷重:5Kg 雲台:3Way雲台 or 自由雲台
望遠レンズを乗せても大丈夫!とにかく安定感がある三脚
素材:アルミ 重さ:2.49Kg パイプ径:30mm 段数:3段 耐荷重:9Kg 雲台:3Way雲台 or 自由雲台
素材:アルミ(マグネシウム・チタン) 重さ:3.67Kg パイプ径:30.2mm 段数:3段 耐荷重:7Kg 雲台:3Way雲台
素材:カーボン 重さ:3.45Kg パイプ径:32mm 段数:3段 耐荷重:7Kg 雲台:3Way雲台
まとめ
三脚は安定感と持ち運びやすさが反比例するので、用途によって使い分けることが必要です。
その中でも星空撮影では安定感が最重要になりますので、ある程度の重さは覚悟しなければなりません。
乗せる機材が重いものになればそれだけ三脚も大型にしなければ安定させることが難しいので、本格的に星の撮影を検討しているのであれば、ぜひ大型の三脚も検討してみてはいかがでしょうか。