ポータブル赤道儀を徹底比較!目的に合ったおすすめの選び方

中望遠レンズで星を撮影したい!もっと明るくてノイズを抑えた星の写真を撮りたい!

そう考えて、いざポータブル赤道儀を買おうと思っても、色々なメーカーから発売されていて迷ってしまいますよね。

そこで各社から出ているポータブル赤道儀を比較して、おすすめポイントを紹介していきたいと思います!

ポータブル赤道儀の役割

Vixen公式HPより引用:https://www.vixen.co.jp/product/35491_7/

星を撮影しようとすると、星が点ではなく線になって写ってしまうことがあります。

これは星が常に動いているからで、撮影の為にシャッターを長時間開けたままにしておくと、星が動いた軌跡として線になって写ってしまうのです。

シャッターを開ける時間を短くすれば解決するのですが、そうすると次は写真が暗くなってしまいます。

この問題を解決できるのが赤道儀という機材で、三脚とカメラの間に設置することで、自動的にカメラを星の動きと同じ速度で動かしてくれるのです!

長時間シャッターを開け続けたとしても星を点に写すことが出来るので、例え中望遠レンズで撮影したとしても、明るくてノイズを抑えた写真を撮影することが出来ます。

ポータブル赤道儀の選び方

赤道儀を選ぶ際に基準となるのは「機能」「大きさ・重さ」「価格」です。

特に機能面では「極軸望遠鏡(北極星を入れて正確に北に向ける為の望遠鏡)がついているか」「スマホで操作ができるか」「星以外の追尾モード(月追尾など)があるか」が比較対象になるかと思います。

基本的に多機能であるほど大きくなりますので、コンパクトさや手軽さを重視するのか、多少大きくても正確さや多機能を重視するのかで選ぶべき赤道儀は変わってくるでしょう。

ポータブル赤道儀の種類

ポータブル赤道儀の購入を検討した時、選択肢にあがるのはVixenのポラリエシリーズ、Kenkoのスカイメモシリーズ、SIGHTRONのナノトラッカーだと思います。

これを先ほど紹介した選び方に沿って比較してみましょう。

注意していただきたいのは、この表の価格は小売希望価格だということです。

発売から月日が経っている製品であるほど実売価格ではかなり値下げされていますので、現時点(2022年4月現在)での価格とともに特徴を紹介していきます。

実売価格と特徴

ポラリエ

Vixen公式HPより引用:https://www.vixen.co.jp/product/35505_1/

ポラリエはVixenから発売されたポータブル赤道儀で、実売価格は約38,000円です。

発売が2011年とかなり前であるためスマホでの操作機能等はありませんが、その分値下げされており、コスパが良いと言えます。

星以外にも月・太陽・星景写真モードがあり、赤道儀としての機能は十二分に持っているうえに、比較的軽量・コンパクトであるため持ち運びがしやすいです。

また、個人の感想にはなってしまいますが、星座が描かれた白いカメラのような形をしており、とても可愛らしいデザインをしていますので、デザイン性を重視する場合は一押しです。

ポラリエU

Vixen公式HPより引用:https://www.vixen.co.jp/product/35491_7/

ポラリエの次世代機としてVixenから発売されたポータブル赤道儀で、実売価格は約62,000円です。

Wi-Fiでのスマホ操作が出来るようになったうえに、ポラリエよりもさらに軽量・コンパクトになっています。

発売日が2020年と比較的新しく、あまり値段が下がっていないことがネックではありますが、同様にスマホ操作できるスカイメモSWの半分以下の重量しかありませんので、機能と携帯性を両立させたい方にはポラリエUが最適であると言えます。

スカイメモS

KenkoTokina公式HPより引用:https://www.kenko-tokina.co.jp/optics/tele_scope/sky_memo/4961607455159.html

スカイメモSはケンコー・トキナーから2015年に発売されたポータブル赤道儀で、実売価格は約36,000円です。

ポラリエと比較して重いという欠点がありますが、それは極軸望遠鏡を内蔵しているからです。

ポラリエでの極軸合わせ(北極星に合わせて正確に北に向けること)は、本体に空いている穴をのぞき込んで調整しなければなりませんので少し難しいのですが、スカイメモには望遠鏡が内蔵されているので、より精緻に北極星に合わせることが出来るのです。

正確に北極星に向いているほど星の動きとカメラの動きのズレがなくなり、長時間シャッターを開けることが出来ますので、望遠レンズを使う時など、より正確性が必要な場合は極軸望遠鏡が内蔵されているスカイメモがおすすめです。

スカイメモSW

KenkoTokina公式HPより引用:https://www.kenko-tokina.co.jp/optics/tele_scope/sky_memo/sw.html

スカイメモSの次世代機として ケンコー・トキナーから 2022年4月に発売されたポータブル赤道儀で、実売価格は約45,000円です。

今回比較しているポータブル赤道儀で最も新しく、最も重量があります。

スカイメモSと見た目はほぼ同じで、極軸望遠鏡を内蔵していることも同じなのですが、スマホ操作が可能になっています。

やはり難点は1.2Kgという重さではありますが、スマホを繋ぐことで北極星の位置を表示することも出来るので極軸合わせがとてもやりやすく、初心者から上級者までおすすめできる赤道儀です。

重さと価格さえ許容範囲であれば、スカイメモSWが最適と言えるかもしれません。

ナノトラッカー

サイトロンジャパン公式HPより引用:https://www.sightron.co.jp/product/nano.tracker.html

ナノトラッカーは2015年にサイトロンジャパンから発売されたポータブル赤道儀で、実売価格はアングルプレートのセットで約24,000円です。

アングルプレートとは、北極星に向いた角度(約35°)が付いており、三脚に取り付けて北に向けるだけで、大まかに極軸合わせができるというプレートです。

なぜかナノトラッカー単品で約26,000円、アングルプレート単体で約6,000円であるにも関わらず、セットになると約24,000円で販売されているので、絶対にセットで買った方がお得になります。

一番の特徴はその小ささで、重さで言えばスカイメモSWの1/4以下しかありません。

ただし、その分機能も限られており、星の追尾をすることしか出来ず、操作も有線のリモコンになります。

何よりも携帯性と価格を重視して、手軽にポータブル赤道儀を使用したい人に向いているでしょう。

ナノトラッカーについてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。

【作例あり】ポータブル赤道儀をお手軽に!ナノトラッカーの実力を検証してレビュー【New nano.tracker】

星の撮影にも慣れてきて、ワンランク上の写真を撮りたいと考えたとき、ポータブル赤道儀の導入を考える方が多いのではないでしょうか。 ですがポータブル赤道儀を使って星…

まとめ

何を重視するかによっておすすめのポータブル赤道儀は変わります。

最低限の機能で値段を抑えたナノトラッカー、携帯性と機能を両立したポラリエ、携帯性は悪いものの機能に特化したスカイメモ。

どのポータブル赤道儀を選んだとしても、星空写真のクオリティをあげることは出来ますので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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